漫画「ゴールデンカムイ」全巻買ったらいくら？まとめ買いの最安値は？

ゴールデンカムイには、実在の人物をヒントにした登場人物がたくさん出てきます。クレイジーなキャラクターのオンパレードですが、壮大な物語の芯がしっかりしているので、大人も楽しめます！笑わせます！泣かせます！たくさんの登場人物の中に自分と共感できる人物が必ずいると思います。

そして、自然と共に生きているアイヌの人々の生活や食べたことの無い料理の話もたくさん漫画の中に出てきますが、楽しく解説してくれるので読めばアイヌ文化への造詣も深くなり、ヒンナヒンナなアイヌの料理も食べてみたくなると思います。漫画とリアルで今起きている話を比べるのは違うのかもしれませんが、今のウクライナへのロシアの武力行使を見ていて、ぜひ今こそこの漫画を読んで欲しいなと思っています。

戦争や時代に翻弄された人々の話は、時代を超えて今起きていることにも繋がっているのではないかと思います。非常にコメディタッチで男くさい話になっていますが、そういう人々の話だと思いますし、争いのない平和な世の中が一番だと思わずにいられません。ゴールデンカムイの長い旅路の果ても、最終回まで突っ走っていきます。決して最後まで期待を裏切りません。いつの日か北海道に行って、私も金塊を探しに行きたいです！

ずいぶん前に友人から「グロいけど笑えて美味しそうな漫画だよ」と読むことを勧められていたのですが、その当時はグロ耐性が全くなかったので読もうともしませんでした。時が経ち、徐々にグロ耐性がついていったので、覚悟を決めて読みました。確かにグロい。

何かを食べながら読み進めることが不可能なほどグロい。そして登場人物の嗜好が変態的で、思わず目を背けたくなりました。ですが面白い。興味深いというのと笑えるという意味で面白く、何度も噴き出しました。めちゃくちゃグロいシーンや変態的なシーンを見て噴き出すくらい笑うというのは初の体験でした。可愛くも何ともない見た目と態度の人たちが、徐々に可愛く見えたりしてきて、気が付いたら変態キャラのほとんどを好きになっていました。また、自分だったら絶対に食べないだろうアイヌのグロい料理（動物の脳みそや内臓をそのまま食べるなど）がだんだん美味しそうに見えてくるのも不思議でした。

青年誌には珍しく、女性のお色気シーンが少ないのに対して、ムキムキマッチョな男性のセクシーなシーンが多かったのも印象的でした。最近はフワフワした漫画が多くなったように感じており、漫画に対する興味が薄くなっていましたが、久しぶりに骨太な、読みごたえ抜群の漫画でした。

奇抜な展開が話題になったことと、ヤンジャンアプリでの無料公開がきっかけで拝見しましたが息をもつかせぬスピーディーでショッキングなストーリーと、巧みに織り込まれたギャグとパロディ・オマージュのバランスがちょうどよく、気が付けばページを進める手が止まらなくなりました。

主人公・不死身の杉元と利発で気高いヒロインアシ(リ)パさんの名コンビもさることながら、場面場面で敵陣営と味方陣営が入り乱れ、どのキャラクターにも愛着を感じるようになり、最終回が近づくにつれて「いったいどうなってしまうのだろう…」と期待と不安で胸が一杯になったのを覚えています。個人の感想にはなりますが、最終回はとても素晴らしいものだったと感じました。

また、今まで詳しく知らなかったアイヌ文化を知り得ることができたのもゴールデンカムイのおかげです。これほど緻密に綿密に練り上げられ、目を覆いたくなるような悲劇が繰り返されているにもかかわらず、隙間に差し込まれる有無を言わせぬ特異なキャラクターたちのおかげで実に後味の良い(というか引きづらない…)展開になっていました。一見してごった煮のようで、ここまで綺麗にバランスが取れた作品は珍しいと思います。人生において良い作品に出会えたことを感謝いたします。

一言で例えるなら「忙しい」漫画でした。主人公含む登場人物達は金塊を求めて暗号を集めていましたが、読者側が伏線を回収していく謎解きというよりは、怒涛の展開に飲まれて一気読みしてしまう作品です。

基本的に主人公サイドは明るく賑やかで、ギャグを挟みつつ和やかに狩りをしているのですが、敵対人物が現れるとそれこそスイッチが入ったかのように戦闘態勢に入る。これだと普通のバトル漫画ですが、ゴールデンカムイは戦闘中も面白いことが起きます。命がかかった場面なのに、読んでる側がガクッ、とくるような。混戦の中、酒に酔って酩酊したり。裸になったり。

時には不謹慎と言っていいギャグも挟まれる。かと思えばおふざけ無しの殺し合いとか、と思ったらさっきまで殺し合っていたはずの人間と鍋を囲んでいたりとか。ぼうっと流し読みしていたらページを捲るたび「どういうこと？」となります。ここまで敵味方陣営が入り乱れる漫画はないんじゃないかと思います。

基本的には血生臭いバトルなのに、随所随所ギャグが挟まれるのだから見ている方は混乱しつつ笑ってしまう。涙が出るような感動シーンでも、どこか面白い箇所がある。読んでる際は感情の行き所がなく困りました。とてもいい意味です。下ネタが苦手な人以外にはオススメしたいです。